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Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年09月11日

引越しとかいろいろ



どうも、sacom worksです。
作業場の整理縮小のため粛々と工事をしています。
自力で・・・







電動ドライバと百均のノコギリを用いて、元の作業場から発生する廃材をできる限りリサイクルする形で、刺繍機の防音スペース(気持ち小さくなる)や各種棚を作っています。
新住所は那覇市壺屋2-3-7-102となります。


さて、刺繍の仕事に関しても色々工夫してみようと考えています。

ありがたいことにご注文もたくさんいただきますが、「これどう考えても刺繍は無理でしょう・・・」「ごめんなさい、少量の作業は手が廻りません・・・」「これ版権大丈夫ですか?」というのが多くありまして、しかしできるだけちゃんとできるものは作れるような体制を執れればと思い、実験的ではありますが色々と工夫できればと思う次第です。

技術的な部分を見てくれるのはありがたいですが、技術的にも法的にも刺繍で作れないものは、どう転んでも作れません。
どうしても作りたいお客様は、他の刺繍屋さんか昇華プリントの業者さんをお勧めいたします。
版権がらみは知らない刺繍屋さんなら作ってくれるかもしれませんが、版権がらみということを知っても平然として作業する業者は少ないと思います。


なお、こう書いてしまうと大変恐縮ではありますが、見積もり作業というのはとてもめんどくさく、大変な作業です。

お客様からすれば「仕事のチャンスを与えているのに、何言ってるんだ」と思われるかもしれませんが、実にめんどくさい作業なのです。
一般的に見積もりを出すのであれば、そこまで難しくもなく、めんどくさい作業ではないかもしれません。
しかし、刺繍は違います。

工程的にも、内容的にも土木建築に近いものがあります。
金額の規模は全然違いますが・・・

土木建築工事を例にしてみましょう。
官公庁などの工事では「特記仕様書」や「図面」が交付されて、業者はそれにもとづいて見積もりすることになります。
あるコラムで見たことがあるのですが「見積もり作業は、工程のシミュレーションである」といいます。
技術上できることなのか、材料の調達は?機材や下請けの手配は?工程管理は?仕様書以外のトラブルについては??etc考えるパラメータが多いです。これに基づいて、受けても大丈夫か判断し、見積書を作成して入札に挑みます。普通の工事なら。

予期せぬ問題があって費用がかかったとしても理由がつけば、設計変更という形で増額変更が認められるケースが大半です。


民間のリフォーム工事などでは、調査して見積もりを出し、お客さんが納得すればいいですが、予算オーバーすると請求できないケースもあります。そこで品質を落としたりして、建てつけが悪いとクレームです。
官公庁だと色んな基準があるので、手抜きとかできませんが・・・


刺繍だって技術の世界ですし、材料を組み合わせるというところで土木建築に似ています。
私はこれに気づかなければ、刺繍もうまくいっていなかったでしょう。
単にソフトを操って、コンピュータミシンにかければ同じものができるかといえば、絶対にそうはいきません。
デザインからTシャツの染色に行った業種の人が刺繍をすると、この点を理解していなくて、だいたい躓いてミシンが悪い、ソフトが悪いって話になって挫折します。

Tシャツプリントだって、使うソフトはイラストレーターですが、材料や染色の工程の良し悪しで品質が変ります。
刺繍の場合は考えるパラメータが多いわけです。

見積もりの段階でシミュレーションして、できるだけトラブルのないように、良い製品をお届けする。
土木建築みたいに大きなお金がうごくわけでもなし。
でも、数千円前後の仕事でも、同じようにシミュレーションをしながら見積もりを作成し、いい形でお届けしようと考えてるので、ここで手を抜きたいとも思いません。めんどくさいですが・・・


残念ながら、見積もり作業の大半がなんらかの問題ありの図案で、半分以上はお断りさせていただいています。
一方、スムーズに見積もりから製作までを行えるよう、お願いという形でいろいろと制限を設けさせていただいているわけです。

残念ながら、読まない方も多いので、結果的に断りを入れる案件が多くなってしまうわけですが・・・
見積もり作業が大変な理由、なんとなくお分かりいただけますでしょうか。

もちろん、刺繍にすることを考えてデザインされており、版権等をクリアし、技術上問題ない図案の入稿というのは、とても楽しく見積もりからデータ作成、縫製まで行えますのでウェルカムですよ。

何も調べず、ホームページの注意事項も読まず「見積もりくれ」というのはテンションが下がります。
方法を考えて提示するにしても無理なものは無理です。断るのもしんどい作業です。
あと、お電話で「ホームページ見てきたのですが、いくらくらいですか?」というのも結構ありますが、図案も見てないのに見積もりは出せません・・・作れるかどうかわからない案件に対して、価格を提示することはできませんから。


断るという作業も簡単みたいですけど、内心とても辛いです。

というわけで、読んでもらえるかな?と思いつつ、マンガ形式にまとめてみました。
こちらはメールフォームに入れています。








なお、版権関係についてですが、基本的にはNGということで考えています。
パロディを含めてです。

しかしながら、二次創作について「同人活動については今のところ問題ないと考える」など、版権元が公式に発表している場合もあります。果たして同人活動はどこまでか?という範囲をまとめたりする予定ではありますが、根拠的な部分をクリア出来ているのであれば断る理由もありませんので、sacom worksとしても条件付で受け入れできるかもしれません。

本件についてはsacom worksにおける基準(公式サイト等で発表している情報があることや、一定程度枚数の上限を設けることなど)を検討したいと思います。

sacom works


  

Posted by sacom(モソの中身)  at 19:13