2010年08月20日

フォントあれこれ。

皆さんお盆は充実してましたか~?

フォントあれこれ。



今日は刺繍で対応できる「フォント」について書いてみましょうね。

これからデザインされる方は必見ですよ~。


 多くの刺繍屋さんでは「5mm以上推奨」とされていて、これまでsacom worksでも5mm以上推奨としていたのですが、実はフォントによってもうちょっと小さく作ることもできるようになりました。

 一言でフォントといいましても、得意なものから苦手なものまでありまして、sacom worksの場合ですと、「細い部分がある書体」が苦手で、太く一定の書体でしたら、ある程度小さく作ることもできます。


 具体的には太いゴシック体が一番発色がよくて、小さい文字もやろうと思えば作れます。


 逆に細いゴシック体や、明朝体などのように細い部分がある図案は苦手で、漢字など難しい文字になったり、小さくなったり、刺繍のうえに刺繍を重ねなくてはならない図案などでは、どんどん再現性が悪くなってしまったりします。


 ミリタリー業界で有名なパッチ屋さんの製品を研究してみますと、その多くが太いゴシック体で書かれていて、しかも内蔵フォントではなく「絵」として作りこんでいることに気づきます。

 手振り刺繍(枠に張った生地をミシンのうえで操作し模様を作る)などでは、楷書体などが好まれて、いかにも”刺繍”って感じを受けるのですが、なぜ太いゴシックを多用しているのか、刺繍が単なる絵ではなくて様々な力学特性のもとに作られているということを考えれば、小さなワッペンのうえで最もハッキリするフォントが、一定の太さの「太い書体」つまりゴシック体なのです。

 このパッチ屋さんの場合、内蔵フォントのゴシック体にも満足しておらず、絵として作りこんでいるのかな・・・などと勝手に解釈して、とても参考にさせていただいているのです。




 現在オリジナルワッペンのデザインをされている皆様がいらっしゃいましたら、刺繍の技術面から言うと文字はできるだけ大きく、そして刺繍の仕上がりの良さを重視したフォントは、太いゴシックであるということを覚えていただければ幸いです。


 あと、sacom worksでは最近は新しい技術も導入し、変形したフォントでもトレースして製作できるようになりました。
 この場合も、できるだけ太い線を使うということを念頭にフォントをチョイスしていただければ、仕上がりのよいワッペンをお届けできると思います。


 あともう一つ、sacom worksからのお願いです。
 デザインについては、くれぐれもオリジナルでお願いします・・・デザインについてできる限りのチェックを行っておりますが、お客様の善意に頼らざるを得ない部分もありますので、何卒ご協力よろしくお願いいたします。


 沖縄は日曜日からお盆を迎え、親戚まわりや先祖供養のため各地で開催される伝統芸能「エイサー」などで盛り上がる時期ですが、それ以上に高校野球で盛り上がっています。

 沖縄県代表の興南高校が明日の決勝戦に勝ち残りました。
 もし優勝したら、sacom worksでも何かイベントを開催するかもしれません。

 お楽しみに~!


sacom works携帯サイト開設しました!
http://k1.fc2.com/cgi-bin/hp.cgi/sacomworks/



常に技術向上を心がけ、ご依頼時点で最高の技術でお届けいたします。
フォントあれこれ。
http://sacomfact.web.fc2.com/
少数少量のオリジナルワッペン製作
追加注文も1枚からOKですよ。






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Posted by sacom(モソの中身)  at 15:34 │パッチ・ワッペン製作