2013年11月26日
パッチカラー考察・・・サブデュードからカラーに!
こんにちは。
追突された後、痛みはひいたものの首が重いsacomです。
日曜日は友人の披露宴で余興があるのですが、踊れるかどうか・・・
追突された後、痛みはひいたものの首が重いsacomです。
日曜日は友人の披露宴で余興があるのですが、踊れるかどうか・・・
刺繍技術上、最適な方法でデザインすることをテーマに製作した、sacom works「めいどいん沖縄」萌えミリパッチですが、私自身も「作ってて楽しい」ということもあり、色を変えて遊んでみたりしています。また、お客様からもご注文いただき、とても嬉しく思います。(普段自分でデザインして販売するということはなかったものですから・・・)
今更ながらカラーバージョンも作ってみようということで、オーソドックスな白黒のメイドさんにしてみたり、ベースカラーをあれこれ変えてみたりしましたが、特に何も考えず色で遊んだ程度なのですが、「そうだ、日の丸カラーにしてみよう」ってことで、上記のカラーパターンが完成!
作ってあとで思ったのは、エプロン部分がプレキャリ&マグポーチになってる設定そのまま・・・普通のエプロンに直せばよかったと。しかし、縫い順番などを考えながら作ったデータですので、下手にいじると迷路に迷い込んでしまいます。
コンピュータ刺繍のデータ作りは単なる作図ではなく、縫い順番を考えながら、さらに縫い方(変形対策含む)を考えながらデータを作る必要があるので、修正する作業こそ大変なのです。途中で図案変更すると、場合によってはほぼ作り直ししたほうが早いということもあるのです・・・
では、そのまま元の迷彩バージョンに日の丸を当ててみるのもいいかも、ということで下記のカラーが完成しました。
ODやカーキもいいのですが、カラーもなかなかよくて、営業先にも着用していきますが反応よいです。
なお、日の丸カラーでは、紅白(国旗国歌法において、赤ではなく紅色と定義されている)と墨書きをイメージしたソリッドな黒、時折金糸が用いられるという配色が殆どで、ミリタリーパッチだけではなく、武道関係の注文でもよく使われる配色パターンとなっているようです。
前に書いた記事では、パッチを「サインペン清書(またはPC作図前の下書き)」とすることで、刺繍しやすい形で作図する方法をご紹介しました。1mm程度のサインペンで書けない模様は刺繍できないという、太いペンの弱点を利用することで、刺繍できれいに作りやすいイラストを作るという方法でした。
では、色はどうしよう?という疑問もあるかと思います。
一般的なパッチは、フルカラーのデザインがあって、迷彩服その他装備品(または地域)にあわせて「サブデュード(低視認配色)」にすることが殆どです。
パッチの歴史でも、フルカラーが多用されていたヴェトナム戦争初期から、戦争が泥沼化して兵士の損害が増えるようになるにつれて、サブデュードが多様されるようになりました。米軍や自衛隊のパッチにおいても、基本的にカラーのデザインがあって、サブデュード化することが殆どではないかと思われます。
では、この逆パターンとして、「サブデュード」から「フルカラー」にしてみたらどうだろう・・・?
というのも、この作例(めいどいん沖縄パッチ)では、元々ミリタリー要素を取り込むためにサブデュードにして、ワンポイントで赤や青など明るい色が入るという形にしていました。
サブデュードにすると、使える色の幅が「OD系」「カーキ系(カーキ、コヨーテ デザートピンクなど)」「黒系(黒、グレー)」など、目立たない色に限定されます。
そこにちょこっとだけ明るい色を入れる手法もありますが(私はこの方法が好みです)、メインで使える色は少ないと考えたほうがよいと思います。
また、技術上というか、流通している材料の都合、生地に関してミリタリーカラーとして使えるものは数種類しかなく、色数も多いとはいえ、殆どはミリタリーカラーとかけ離れた色ですから、やはり使える色数は少ないのです。
写真は色見本帳(1冊2500~5000円ほどします)です。
色数多そうに見えるのですが、ミリタリーカラーに限定した場合、それほど多い色数ではありません。
同じグリーン系でも「これはなんか違うなー」ってのがたくさんあります。
このため、色数が限定された中でデザインし、これを作ったあとでカラーを考えるという方法は、後々選択肢を残し、デザインしたパッチの可能性を広げることができるのではないかと思うわけです。
着色については、モノクロ(線:アウトラインのみ)の図案を複数枚コピーして色鉛筆で着色する方法でもよいかと思いますし、PCでデザインされている方でしたらPC上で色変えしていただければ十分です。
手書き、PCに共通してお願いしたいのは「難しい色にしない」「グラデーションはできるだけ使わない」ということです。
先ほども書きましたが手配できる色数は多そうで使える色は少なく、また、グラデーションはできなくはないですが、糸で再現するため決してなめらかにできるものではないためです。
また、イラストレーターのグラデーションメッシュのような複雑な色は不可能に近いです。作れなくはないですが、期待に沿えるものではありません。
そんなわけで、サバゲーチームや部隊でご注文されるお客様は、「サブデュード」でデザインしてみて、カラーに発展させるというテクニックで、パッチの配色を予め考えていただけると、ご期待に沿えるデザインに仕上がりやすいのではないかと感じましたので、その旨書いてみました。
もちろん、sacom worksでも「この方が綺麗に再現できますよ」というご提案もさせていただきますので、色でお困りのお客様は是非ともご相談ください。
私も本格的にデザインの勉強しないといけません・・・リハビリがてら頑張ってみようと思います。
sacom worksホームページに、最近作ったご注文品の作例をUPしておりますので、興味がありましたら是非とも見ていただけると嬉しいです。
また、萌え系パッチ第二弾「全身で作る」や、オーダー品のかなり細かいリアル系パッチを手がけておりますので、こちらも近々紹介できればと思います。
sacom worksホームページ
http://sacomfact.web.fc2.com/
今更ながらカラーバージョンも作ってみようということで、オーソドックスな白黒のメイドさんにしてみたり、ベースカラーをあれこれ変えてみたりしましたが、特に何も考えず色で遊んだ程度なのですが、「そうだ、日の丸カラーにしてみよう」ってことで、上記のカラーパターンが完成!
作ってあとで思ったのは、エプロン部分がプレキャリ&マグポーチになってる設定そのまま・・・普通のエプロンに直せばよかったと。しかし、縫い順番などを考えながら作ったデータですので、下手にいじると迷路に迷い込んでしまいます。
コンピュータ刺繍のデータ作りは単なる作図ではなく、縫い順番を考えながら、さらに縫い方(変形対策含む)を考えながらデータを作る必要があるので、修正する作業こそ大変なのです。途中で図案変更すると、場合によってはほぼ作り直ししたほうが早いということもあるのです・・・
では、そのまま元の迷彩バージョンに日の丸を当ててみるのもいいかも、ということで下記のカラーが完成しました。
ODやカーキもいいのですが、カラーもなかなかよくて、営業先にも着用していきますが反応よいです。
なお、日の丸カラーでは、紅白(国旗国歌法において、赤ではなく紅色と定義されている)と墨書きをイメージしたソリッドな黒、時折金糸が用いられるという配色が殆どで、ミリタリーパッチだけではなく、武道関係の注文でもよく使われる配色パターンとなっているようです。
前に書いた記事では、パッチを「サインペン清書(またはPC作図前の下書き)」とすることで、刺繍しやすい形で作図する方法をご紹介しました。1mm程度のサインペンで書けない模様は刺繍できないという、太いペンの弱点を利用することで、刺繍できれいに作りやすいイラストを作るという方法でした。
では、色はどうしよう?という疑問もあるかと思います。
一般的なパッチは、フルカラーのデザインがあって、迷彩服その他装備品(または地域)にあわせて「サブデュード(低視認配色)」にすることが殆どです。
パッチの歴史でも、フルカラーが多用されていたヴェトナム戦争初期から、戦争が泥沼化して兵士の損害が増えるようになるにつれて、サブデュードが多様されるようになりました。米軍や自衛隊のパッチにおいても、基本的にカラーのデザインがあって、サブデュード化することが殆どではないかと思われます。
では、この逆パターンとして、「サブデュード」から「フルカラー」にしてみたらどうだろう・・・?
というのも、この作例(めいどいん沖縄パッチ)では、元々ミリタリー要素を取り込むためにサブデュードにして、ワンポイントで赤や青など明るい色が入るという形にしていました。
サブデュードにすると、使える色の幅が「OD系」「カーキ系(カーキ、コヨーテ デザートピンクなど)」「黒系(黒、グレー)」など、目立たない色に限定されます。
そこにちょこっとだけ明るい色を入れる手法もありますが(私はこの方法が好みです)、メインで使える色は少ないと考えたほうがよいと思います。
また、技術上というか、流通している材料の都合、生地に関してミリタリーカラーとして使えるものは数種類しかなく、色数も多いとはいえ、殆どはミリタリーカラーとかけ離れた色ですから、やはり使える色数は少ないのです。
写真は色見本帳(1冊2500~5000円ほどします)です。
色数多そうに見えるのですが、ミリタリーカラーに限定した場合、それほど多い色数ではありません。
同じグリーン系でも「これはなんか違うなー」ってのがたくさんあります。
このため、色数が限定された中でデザインし、これを作ったあとでカラーを考えるという方法は、後々選択肢を残し、デザインしたパッチの可能性を広げることができるのではないかと思うわけです。
着色については、モノクロ(線:アウトラインのみ)の図案を複数枚コピーして色鉛筆で着色する方法でもよいかと思いますし、PCでデザインされている方でしたらPC上で色変えしていただければ十分です。
手書き、PCに共通してお願いしたいのは「難しい色にしない」「グラデーションはできるだけ使わない」ということです。
先ほども書きましたが手配できる色数は多そうで使える色は少なく、また、グラデーションはできなくはないですが、糸で再現するため決してなめらかにできるものではないためです。
また、イラストレーターのグラデーションメッシュのような複雑な色は不可能に近いです。作れなくはないですが、期待に沿えるものではありません。
そんなわけで、サバゲーチームや部隊でご注文されるお客様は、「サブデュード」でデザインしてみて、カラーに発展させるというテクニックで、パッチの配色を予め考えていただけると、ご期待に沿えるデザインに仕上がりやすいのではないかと感じましたので、その旨書いてみました。
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また、萌え系パッチ第二弾「全身で作る」や、オーダー品のかなり細かいリアル系パッチを手がけておりますので、こちらも近々紹介できればと思います。
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http://sacomfact.web.fc2.com/
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