2013年05月13日

最強日章旗・旭日旗パッチついに完成!!

いやー、ここまでとても長かった・・・

最強日章旗・旭日旗パッチついに完成!!

写真暗めですみません。

海外で活躍する自衛隊員が「皮にペイントした国旗パッチ」を使っていると知り、刺繍屋としてはできれば刺繍パッチを使ってほしいな~と考えてスタートしたこの企画。

刺繍製品も使われているようなのですが、刺繍ワッペンの国旗ワッペンは、果たして使用に耐えうるものなのか・・・なぜなら、ミシン刺繍は上糸と下糸をからめて締め上げるので、必ず変形するためです。真円に作ったつもりが楕円になったり、しわが寄ったりするわけです。

素人目に考えれば星条旗の方が簡単に見えますが、日章旗(日の丸)の方がよほど難しいのです。


開発にあたっては、まず、既製品のワッペンを研究するところからはじめましたが、予想どおり真円を保てなかったり、生地がしわくちゃになっていました・・・
また、日の丸に「サテン縫い」という密なジグザグの縁取りが入っていたり、旭日旗(日章旗ではない。)については、力を分散するために縫い方向をバラバラにしているケースも多くあり、たしかにひとつの方法ではありますが、できれば一定方向に作りたいと考えました。
太陽光にパッチをかざしたときに、一定方向に反射するように作りたかったわけです。

旭日旗については早い時期に出来上がっていたのですが、日章旗は本当に苦労しました。
できれば一定の方向の縫い目(水平方向)のみで真円を作りたかったのですが、かなり難しかったので、目立たないように淵を入れることで対応しています。
最大限、できる限りの真円が取れたかなと思います。企業秘密の手法で、後に変形しづらい対策も施しており、テストでも手でスリスリしてようやくわかる程度の変形で済んでいます。


今回リリースするのは、外周処理を「折込」にしたプロタフモデル。

ロック加工はきれいですがホツれやすい素材を使っているうえ、ピン角を作るとその部分から壊れていきます。
カットエッジはロックより頑丈ではありますが、ピン角を作ると同様な問題が出ます。
ならば生地を織り込んで、外周の縁取りをなくしてしまえ!という考えです。

サイズは海上自衛隊のお客様が実際に使っているという、旭日旗(護衛艦旗)パッチのサイズにあわせた80mm設計。もちろんベルクロ付で、縫い代の分、旭日旗パッチが少しだけ高さがあります。


価格は日章旗(日の丸)がベルクロ付¥1,300。旭日旗が同じくベルクロ付¥1,500。
2枚セット¥2,500。通販の場合送料込み(普通郵便)を予定しています。

国旗パッチとしては、高めの設定になってしまいますが、複雑な工程を経て、変形を最大限防いでいます。
使用1週間で、既存品との差を実感いただけるのではないかと思います。


販売は「sacom worksホームページ」の専用ページで行う予定です。
種類少ないのに、買い物カート作るかな・・・

http://sacomfact.web.fc2.com/



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Posted by sacom(モソの中身)  at 18:42 │パッチ・ワッペン製作